弊社が設計建築パーク(センターなど)を担当した「シーパスパーク」(泉大津市)が、公益社団法人土木学会景観・デザイン委員会が主催する「土木学会デザイン賞2025」において、優秀賞を受賞しました。
詳細につきましては、最下部のリンクよりご笑覧いただけます。
■ 作品名: SHEEPATH PARK(シーパスパーク)
■ 発注者: 泉大津市
■ クレジット: 株式会社e-DESIGN / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ / UMA/design farm / 株式会社ELEMENT空間工房 / 株式会社都市機能計画室 / 株式会社岐装 / 株式会社バルニバービ / 泉大津市
<講評>
日本の公園は、禁止事項の張り紙が目立ち、いつからNIMBY: Not In My Back Yardの仲間入りをしてしまったのかと嘆かわしく思うことが多い。しかし、この公園には驚くべきことに禁止事項の張り紙が見当たらない。それどころか、ボールを含む各種遊具やアウトドアチェアの貸し出しに加え、お菓子や飲み物、さらにはビールなどの酒類の販売まで行っている。公園の中心に位置するパークセンターの近くには屋根付きの可愛らしい駐輪場があり、公園内を子供たちが自由に自転車で走り回っている。イベントも数多く企画され、キャンドルナイトや盆ダンスフェスなど、夜の催しも実施されている。園内のレストランでは地元住民が食事を楽しみ、賑わっている。それぞれが思い思いに過ごせるこの公園の自由さは実に素晴らしく、これが官民連携によって実現していることに驚嘆するとともに、自治体の強い意志と覚悟を感じる。
高木が少ないために日陰が少なく、夏季には居場所の拠り所が限られること、パークセンターの活用方法や外周部の植栽帯の設え・管理などには改善の余地があるように思うが、誰もが自由に過ごせる本来の公園の姿を提示した本作品の意義は極めて大きいと言える。(栃澤麻利)
お彼岸の土曜日午後。お向かいに花屋と墓地があり、SHEEPATH PARKの広々とした駐車場を利用し墓参りをする方々の姿を目にしながら園内へ。翌日に催事を控えたお祭りプラザでは大型車両が進入し搬入作業をされていたが居場所はいつも通りで、子供同士、親子連れ、高校生グループが思い思いに過ごす。歩行者専用道でつながる円形スケートパークにも自然と足が伸び、ここが好きで遠方から来訪されているスケートボーダーの方とのおしゃべりが叶い有り難い。数は数十人かもしれないが、多様な属性、多様な居方を方々で目にする。それを支えるデザインの妙。歩きたくなる散策路を軸にちょい停めが叶う駐輪場の点在。縁や高低差を利用した座りたくなる居場所の点在。ふんわりと中心性があるため各々の姿が自然と目に入り安心でき時に微笑ましい。活動の強弱を促す植栽の手入れの加減が印象に残る。集中管理ではなく日々の営みとともに手入れもある感じというか。これからは植栽の状態にも地域の文化が現れるよう誘発する活動そのものも“土木デザイン”と呼べるのではないかと想像した。小学生が子供たちだけで戯れていた高架下のもんとパークとは紀州街道でつながりこれからが楽しみである。(山下裕子)