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  • 奈良県の三宅町交流まちづくりセンターMiiMo(みぃも)が竣工しました

    2021.05.07
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    7月のプレオープンを控え準備が進行中です。プレオープン後には、公民館の解体跡地に芝生広場が出来てグランドオープンになります。

    MiiMoは大屋根が特徴です。大屋根の下が子どもたちの遊び場になり、役場への参道になり、広場と建築が一体利用されます。また小学校から来る子どもの学童クラブへの動線と、横の図書室やテラスで本を読むことを考え、建築や屋根の「向き」を大切に設計しました。内装や家具は、床も含めていかに公共建築らしさを消して、住まいのような居心地をもつ場所に感じてもらえるかを考えて設計・選定しています。

    広場と半屋外空間によって、外部と内部が境界をまたいでいるような設計としています。屋根の下の大階段は、雨の日でも子どもたちが遊べる場所をつくることと、学童に来た子どもたちが、学童から大階段を降りて直接広場に出られるようになっています。

    1階は人が最も往来するエントランス付近に、MiiMoホールや、まちキッチンやMiiMo食堂を配置し、農業をしている方も、子育てをしている方も、集まってご飯を食べたい方も、居場所を見つけるきっかけづくりになればと考えています。MiiMoホールとつながっているコワーキングカフェは、壁で区切られずに、家具の配置で落ち着いて滞在できる場所を同居させています。

    2階の図書フロアは、子どもたちがより本に親しめる場所に配置しています。同時に、静かに本を読みたい、自習したいという方のために、ガラス戸で区切った自習スペースや、広場を見渡せるテラスを設けています。テラスではおしゃべりしながら、自習スペースでは集中して本を読めます。

    3階は、これまでの活動と、まだ想定できないこれから起こる活動を支えることができるよう、防音性能を高めたコミュニティルーム1、ミニキッチンも備えたコミュニティルーム2、子どもスカイガーデンを屋根の上に設けた子育て支援センターなどを配置しました。

    広場を含めたこのエリア全体で、町民の皆さんが、使い方に工夫ができる仕掛けをたくさん残しています。行政も利用者も一体になって設計者が驚くような使い方や活動を開発・持続していただくこと、その工夫をする大人と一緒にここで育つ子どもたちが、またさらに次の世代を育てる新しい活動を生み出してくれることを楽しみにしています。

    外構デザインは、素地(soji)の松下さん
    サインデザインはUMA / design farm の原田さん、平川さん
    カーテンなどのファブリックは、fabricscape の山本さん
    照明計画は、ツキライティングオフィス の吉楽さん
    構造設計は、 tmsd萬田隆構造設計事務所 の萬田さん
    掲載写真撮影は、笹の倉社 の笹倉さん

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