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UMIKARA

高浜町6次産業施設
SEAFOOD MARKET&RESTAURANT | Takahama, Fukui, Japan | 2021

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UMIKARA

高浜町6次産業施設
SEAFOOD MARKET&RESTAURANT | Takahama, Fukui, Japan | 2021

高浜の未来のために

かつて大型の定置網漁の運営で栄えた高浜漁港ですが、海流の変化により捕れる魚の種類や量も変化する不安定さ、養殖技術の進歩により天然物の魚単価の低調から、漁業への若者の就業者が減少していきました。2012 年から町や漁業関係者でつくる水産業振興協議会で協議を重ね、水産物の付加価値化を進めることにより、地域産物の販売量の増加を目標とするため、UMIKARAを漁港再編計画の中に位置づけました。

地元客の日常使いと、観光客の体験ニーズに応える

漁港と隣接した立地条件を存分に生かし、毎日水揚げした新鮮な魚介を使った惣菜や加工品も取り扱い、日常の買い物から、広域圏からの観光客のお土産選びまで、幅広いニーズに応え、地元や来訪客にに親しまれる場所づくりが求められました。店内の動線計画は、売り場に入ると魚介類の生簀があり、隣接する厨房で3枚おろしやお刺身に調理してもらうことができます。食堂奥の畳の小上がりでは、お子様連れの家族もゆったり過ごせ、「UMIKARA TERRACE」ではBBQも楽しめます。 購入したお刺身やお寿司は、レジを出た先にある「うみから食堂」のイートインや、地域のシンボル「青葉山」を望める屋上の「UMIKARA TERRACE」で食べることが出来ます。敷地内で昼市など新鮮な魚介販売イベントも行える設備設計等、通過型の商業施設ではなく、高浜町全体の観光資源を活かす将来展開を見込んだ拠点となっています。

敷地周辺の漁具倉庫から生まれたかたち

漁村集落の色合いやスケール感と調和しつつ、地元の方が新しい場所が出来るわくわく感を感じる外観デザインです。「うみから食堂」や魚売り場は集落の外壁色をサンプリングして、船体の防錆塗料である青、木の自然色、グレーを基調にしたインテリアとしています。

時期 2021
設計 前田茂樹 田中宏幸 藤本雅広
構造設計 満田衛資構造計画研究所
設備 島津設計
外構 素地
グラフィック UMA / design farm
レストラン・ショップ内装設計協力 GURI
施工 建築:山惣ホーム
機械:小浜上田建材
電気:弥栄電設工業
所在地 福井県高浜町
撮影 笹倉洋平
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