2016年4月に若狭和田ビーチがビーチ、マリーナの水質、環境マネジメント、環境教育、安全、サービスの国際認証であるブルーフラッグ取得を受けて、海と山と地域資源を結ぶ社会実験として開設されます。 浜茶屋自体が、環境認証であるブルーフラッグの象徴として、天井面と床面両方からの放射冷却を伴う自然の冷房など、環境や水質管理に対してだれかではなく町民や観光客のみならず皆が取り組んでいく姿勢を体現し、建築自体が地域の環境を利用した環境装置となっています。 青葉山麓周辺環境の竹林をはじめとする里地里山の再整備として、竹材等山林資源の利活用を行います。竹林整備の際の竹を再利用した床、山のハーブと海の焼きサバを使用したサバサンドのレシピ開発などを建築設計と同時並行して行います。
地域の焼きサバを利用したサババーガーを地域のメニューとして開発したり、この浜茶屋を関西の学生が運営し、販売方法などを工夫するなど、この浜茶屋自体を本気で浜茶屋の経営を考え実践することは、地域の漁師さん、農業従事者、スーパー経営者、観光協会、など一次産業従事者から3次産業従事者までを巻き込んで、自然に対話が出来る場所をつくりだすことになります。 それが3年後に竣工予定の6次産業施設(名称未定)の在り方を含む、高浜の観光と漁業、ひいては山と海の自然環境を如何に後世に引き継ぎながら、未来の産業をつくっていくかに繋がっていきます。
時期 | 2016 |
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設計 | ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ、藤本雅広、板倉彰吾(大阪大学) |
施工 | TAKAHAMA BF CAMP 2016参加学生 |
所在地 | 福井県高浜町 |