防災拠点として必要な機能を満たすことは当然として、日常的な使い方を市民 が工夫し、それぞれの使い方が連動していくような、市民がオープンに利用し ていける「ボックス」の提案を行いました。震災を経験してきた小千谷市におけるこれからの災害対策として、地域の皆さまがお互いに支え合い助け合える場としての施設を目指し、防災と共に生きる小千谷市の地域活性化の新たなランドマークとして、災害時においても皆様が安心して暮らし、雨や雪の日でも家族で一日室内で遊ぶことが出来るオープンな施設になればという思いを込めています。
災害時に利用しやすい空間は、日常的に使いこなされた空間であることが重要 です。屋根付き屋外運動場や防災公園とゆるやかにつながり、防災公園と一体となるイベント開催時にも柔軟な活用が可能な場所として計画しました。私たちは、利用者の日常生活の中で使いなれた場が避難拠点となることは、避難をした際の心理的な安心感を感じてもらえる場づくりにおいて重要と考えています。
時期 | 2023 |
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設計 | 前田茂樹 稲垣達也 中野照正 |
構造 | tmsd 萬田隆構造設計事務所 |
設備 | ZO設計室 | 外構 | E-DESIGN |
所在地 | 新潟県小千谷 |