2011年11月に公募に応募し、2次審査を経て2012年5月に国際設計コンペにて最優秀賞に選定されました。そこから主催者であるNPO(サービス・シビル・エンジニア、以下SCI)と一緒に建設資金集めを一緒に行いながら、現地に何度も通いました。 そのプロセスの中で、サイクロン襲来時に日常的に住民の方が集える場所であること、この地域に母子医療が必要とされていることが明らかになってきました。コンペに当選してから、より実際の住民の方と対話を行い、より実際に現地で使用されている工法を学びながら設計していきました。
サイクロンシェルター兼母子健康センターは、建築というよりは、社会インフラとしての場所をつくることが重要だと感じました。つまり、サイクロン襲来時の避難場所としての衛生環境、強い日差しを避けて集まれる場所としての機能を持ち、NPOと地元の方々によって更新されてく建築であるべきであり、そのベースをつくっています。今後定期的にSCIのワークキャンプが行われ、世界中からのキャンパーが住民とともにより豊かな場所へとつくり上げてくれるでしょう。
時期 | 2016 |
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設計 | ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ |
構造設計 | 白髪誠一 | 施工 | SS Enginnering |
所在地 | ランガバリ島ポトアカリ県バングラデシュ |