梅田阪急ビルの上階におけるリクルートグループ関西全体の会議室です。通常の設計では、すべての窓側に会議室をできるだけ多く設け、中廊下は通路として暗くても構わないという設計を行いがちです。 私たちは、窓側の光を廊下側にも届ける複層ポリカーボネート素材で会議室を間仕切り、また会議室の数を減らさずに、廊下をできるだけ広くとることで、廊下においてもフリースタイルな打ち合わせが出来るようにし、より多様で良い働き方を促す会議室になっています。
廊下はタイルカーペットではなく、ホテルのロビーのような設えとしています。廊下をまちにおける街路と見立てると、会議室の間仕切りは建築のファサードであり、会議室の中が建築のインテリアとなります。ここでは、会議室の中のグレードよりも、廊下のグレードを意図的に上げています。会議室に入らずに、ホテルのロビーのような場所でフランクな会議を多数行えることが、より創造的かつ、ワークスタイルの幅を広げるのではないかと考えています。
時期 | 2016 |
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設計 | ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ
コスモスモア |
施工 | コスモスモア |
所在地 | 大阪府大阪市 |
撮影 | 繁田諭 阿野太一 |